8、病気は早期治療するのだ!
 水質が安定するまでは 魚も病気になりやすく、何度か病気を経験することになるでしょう。感染性の病気であれば プラケースを水槽に浮かべるなどして、すみやかに隔離するのがセオリーです。(状況によっては隔離せずに治療する人もいるようです)

  病気の治療には薬を用いることになるわけですが、この時も 水質の急変は極力避けたいところです。薬の投与量は規定量より少なめが基本(薬品類に極端に弱い魚もいる)ですし、特に初心者の場合、効果が見られないか らといって 色々手を下してしまい、病気よりも水質変化によるダメージで死なせてしまうことが多いと聞きます。
  各種病気は それぞれ色々な対処法が言われていますが、慣れるまでは、これと決めたら その処方を施し、あとは色々手を加えずじっと我慢した方が良い結果が得られるように思います。

  薬品類(除苔剤なども含む)は無害を謳う商品もありますが、例外なく水草や濾過バクテリアになんらかのダメージを与えるそうですし、あまり使いすぎると 魚が薬に対して抵抗力をもってしまう (ので薬が効かなくなってくる)とも言われており、薬品に頼り過ぎるのを戒める人も多いようです。
  病気の種類や病気の進行具合によっては「水質の急変は避けたい」「薬品に頼りたくない」などと言ってられない場合もあるようですが、毎日よく観察し、早期発見・早期治療を心がけたいものです。
  ちなみに、ポピュラーな病気に白点病(水温を急に下げてしまうとかかりやすい)というのがありますが、早期発見できれば 水温を少し高くするだけで(28度くらい)、治ってしまう という人も多いです。

  尚、熱帯魚も人間と同様に 病気に対して抵抗力を持っています。魚が元気なら病気になりにくいと言われており、やはり普段から水質の悪化と急変を避けて魚の調子を崩さないのが病気予防の第一歩と言えそうです。 

1 水合わせをするのだ!
2 水質悪化を防ぐのだ!
3 水換えをするのだ!
4 濾過バクテリアって何だ?
5 バクテリアを増やすのだ!
6 水草を植えてみるのだ!

7 魚を選んでみるのだ!
8 病気は早期治療するのだ!
9 水槽をよく観察するのだ!

熱帯魚飼育入門