水質を安定させるために濾過バクテリア(=生物濾過)を重要視するのが 最近の主流です。
濾過バクテリアとは、魚の排泄物や食べ残された餌を分解して、魚にとって有害な物質(アンモニアなど)を、害の少ない物質(硝酸塩など)に変えてくれる、目に見えない生き物です。(無害にしてくれるわけではないようです)
つまり、いわゆる「水質が安定している水槽」というのは、濾過バクテリアによる生物濾過ができている水槽、と言いかえれそうです。
濾過バクテリアは、濾材や底砂に潜んでいたり 水中に漂ってたりするそうです。その濾過バクテリアが分解してくれた物質は、魚にとって害が少ないばかりではなく、水草にとっては吸収しやすい養分となります。
つまり、 濾過バクテリアが元気な水槽は 水質悪化のスピードがゆるやかになり、又、水草は亜硝酸や硝酸塩などを吸収してくれるので、適宜水草を植えておくことで水質悪化はさらにゆるやかになるそうです。
そうして、濾過バクテリアが定着するにつれ水槽の水質は安定し、安定した水槽の中では 魚は病気になりにくい等、魚にとって とても住み良い環境になります。
新規に立ち上げた水槽では 3週間ほどで水質が安定しはじめ、バッチリ安定するには1年はかかる、と言われています。少なくとも 1~3ヶ月の間は一気に水質悪化することがあるので特に注意が必要です。
最初は そんなこと知らずに 気付いたら(弱い個体を何匹か死なせてしまいつつ)通り過ぎてたりするのですが、その時期を安全にやり過ごすために、「少量ずつこまめに水換え」・ 「ショップなどから たね水をもらってくる」・「パイロットフィッシュを導入する」等の方法がありますので、興味のある方は今後の参考に調べてみてください。
それでも、飼いはじめの頃は「どうして?」な感じでバタバタと魚が死ぬことがありますが、それは不安定な水質(バクテリア不在)からくる水質悪化(によ る病気も含む)が原因である場合が多いそうです。特に、小型水槽では意外な早さで水質が悪化しますから、当分の間は 丈夫な魚を極少数で飼うのが無難です。
魚のフンや餌は 水質悪化の大きな原因の1つです。魚が多ければ餌もフンも多くなりますが、その量に応じたバクテリアがいないと、水質が悪化のスピードが加速します。当分の間は「魚を急にいっぱい入れない」 ・ 「餌はごく少量」、を心がけましょう。
尚、水質悪化の指標として、市販の試薬を利用して亜硝酸濃度を測ってみるのも良いでしょう。(数字に振り回されない範囲でね) |