2、水質悪化を防ぐのだ!
 魚も、ごはんを食べれば糞尿を排泄します。水槽の中に魚がぎっしり入っていると それだけ餌を大量に与えなければならず(=糞尿の量が多くなり)、水質悪化のスピードも速くなりますし、水質が悪化すれば酸欠も招きます。特に、水槽を設置したばかりの頃は水質が不安定で悪化しやすくもありますので、見た感じ寂しいぐらいの魚の数にしておくと良いでしょう。
  又、エサも水を汚します。水質悪化を緩めるために よく水換えを推奨されることが多いですが、初心者の水槽においては えさのやり過ぎが水質悪化の一番大きな原因だと思います。太り過ぎの原因にもなりますから、適量がつかめないうちは 不安になるくらいの少量にとどめておきましょう(エサが少なければ糞の量も減る)。
  他には、枯れた水草などが腐ることでも水質が悪化します。目に付くゴミは極力取り除くと良いでしょう。

 魚は、緩やかな変化であれば多少の悪化には耐えてくれますが、急変には弱いですから、その水質悪化のスピードを なんとかして遅くしてやらなければいけません。
  水質悪化傾向を解消するには、
・餌の量を減らす
・水換えをする
・濾過装置を設置・パワーアップする、濾材を考える、濾材が目詰まりしてたら洗う
・濾過バクテリアを気にする
・水草を植える

…などがあります。それぞれ詳しく説明されてるサイトさんがありますので、その方法や考え方は必要に応じて 調べてみてください。
  又、水質悪化の原因として「フィルター(濾材)が汚れて機能しなくなっている」場合もあります。必要に応じてきれいにしてあげましょう。ただし、濾材には 濾過バクテリアが棲みついてますから、濾材を洗う時はちょっと気を遣ってあげるのが肝心です。

  尚、 立ち上げたばかりの小型水槽は意外なほど水質悪化が早く、なるべく大きな水槽の方が水質悪化(水質の変化)はゆるやかなものになります。住宅事情などが許すなら なるべく大きい水槽を選択するのも方法の1つです(60cm水槽をすすめる人が多いのはそんなワケなのです)。

  水質の悪化(「富栄養化」とも言う)は、苔や微小生物(ミズミミズなど)の大量発生も招きます。微小生物は常に水槽内に存在しており、大量発生自体は緊 急事態というほどでもないのですが(アロワナやピラニアなど肉食魚を飼っている水槽等ではある程度はしょうがないことでもあるようです)、水質の悪化のサ インの1つとも言えそうです。水質悪化が改善されればいなくなるので、こまめな水換えや給餌量を減らすなどしてみましょう。

  尚、水質悪化を知る目安の1つとして、 亜硝酸(など)の濃度というものがあります。それを測る試薬や試験紙が売られていますから、興味のある人は どうぞ。

1 水合わせをするのだ!
2 水質悪化を防ぐのだ!
3 水換えをするのだ!
4 濾過バクテリアって何だ?
5 バクテリアを増やすのだ!
6 水草を植えてみるのだ!

7 魚を選んでみるのだ!
8 病気は早期治療するのだ!
9 水槽をよく観察するのだ!

熱帯魚飼育入門